結論

富津市の空き家率は21.5%です[1]。空き家の約6割は、賃貸・売却用や別荘などを除いた「その他の空き家」で、その割合は総住宅数の12.7%と、千葉県全体(5.0%)の2倍以上です[1]。富津市は空家バンクを運営しており、登録する所有者向けに、家財の整理や登記手続などの費用の一部を補助する制度を設けています[2][3]。

富津市の空き家データ

富津市の空き家率21.5%出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」第1-2表 居住世帯の有無(8区分)別住宅数(千葉県掲載)(2023年10月1日時点)
比較:千葉県全体の空き家率12.3%空き家数39万4,100戸。出典:千葉県「令和5年住宅・土地統計調査 千葉県確報集計結果の概要」(2023年10月1日時点)

空き家の内訳(総住宅数に対する割合)

  • 二次的住宅(別荘など)3.9%(830戸)
  • 賃貸用・売却用4.9%(1,040戸)
  • その他の空き家12.7%(2,670戸)

※割合は、統計表の戸数を総住宅数で割ったものです。四捨五入の関係で、合計が空き家率と一致しない場合があります。

項目富津市
空き家数4,530戸
総住宅数21,100戸
空き家率21.5%
その他の空き家率12.7%
二次的住宅(別荘など)830戸(3.9%)

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」第1-2表 居住世帯の有無(8区分)別住宅数(千葉県掲載)(2023年10月1日時点)。データ確認日:2026年9月26日。

※空き家率・その他の空き家率・二次的住宅の割合は、総住宅数に対する割合です。千葉県全体の値は、千葉県「令和5年住宅・土地統計調査 千葉県確報集計結果の概要」によります。

データから分かること

空き家の約6割が「その他の空き家」です。 富津市の空き家4,530戸のうち、賃貸・売却用や別荘などを除いた「その他の空き家」は2,670戸で、空き家全体の58.9%です[1]。当サイトで市町村ページを作成した房総エリアの市(勝浦市・鴨川市・南房総市・いすみ市・館山市・富津市)の中で、空き家に占める「その他の空き家」の割合が最も高い市です[1]。

別荘などの二次的住宅は少なめです。 富津市の二次的住宅は830戸で、総住宅数2万1,100戸に対する割合は3.9%です[1]。同じ房総エリアの勝浦市(21.1%)や南房総市(11.4%)と比べて低い値です[1]。また、賃貸用・売却用の空き家の割合は4.9%です[1]。

富津市の空き家に関する制度

富津市空家バンク

富津市は、移住・定住を希望する方に、購入や賃貸が可能な市内の空き家・空き地を紹介する制度として、「富津市空家バンク」を運営しています[4]。空き家・空き地の所有者が売りたい・貸したい物件を登録し、買いたい・借りたい方との橋渡しを、市と千葉県宅地建物取引業協会南総支部が協力して行っています[4]。登録された物件の一部は、全国版空き家バンクにも掲載されています[2]。担当は、富津市 企画政策部 政策推進課です[5]。

登録できる建物の条件(次のすべてを満たすもの)[4]:

  • 市内に所在する、個人が所有している住宅・店舗など(その敷地を含む)であること
  • 賃料を得ることを目的として建築された住宅でないこと(併用住宅は登録可)
  • 建物とその土地の所有者すべての承諾が得られていること
  • 宅地建物取引業者と媒介契約を結んでいないこと

令和8年度から空き地も登録できます。 個人が所有する、建物を建てることができる土地(空き地)も、空家バンクに登録できるようになりました[4]。老朽化が著しい物件や大規模な修繕が必要な物件は登録できない可能性があるため、事前に市に相談するよう案内されています[4]。

相続した空き家は、相続登記も確認しておきましょう。 相続登記は2024年4月1日から義務化されています。空家バンクへの登録に必要な相続登記などの費用は、下の補助金の対象です[3]。相続登記については「千葉県で相続した空き家を売る方法」で解説しています。

空家バンク登録支援・利用者支援補助金

空家バンクへ物件を登録する予定の方や、空家バンクに登録している物件へ引っ越す方を対象に、経費の一部を補助する制度です[3]。

項目内容
補助金額補助対象経費の2分の1以内(上限10万円)[3]
所有者の主な要件空家バンク登録後2年を経過しない方、または家財等の整理により空家バンクに登録可能となる方で、空家バンクを通じて売却・賃貸するまで継続して2年以上登録する意思がある方[3]
その他の要件空家の所有者と利用者の関係が三親等内の親族でないこと など[3]
申請着手前に申請が必要[3]

補助の対象となる経費は、所有者は家財等の整理(家財道具の搬出処分・清掃・除草など)、登記手続き(所有権保存登記・表示登記・相続登記など)、仲介手数料、利用者は引越作業の費用です[3]。家財の処分方法や、回収業者に依頼するときの注意点は「千葉県で空き家の家財・不用品を処分する方法」で解説しています。

空家バンクリフォーム補助金

空家バンクに登録している物件を購入または賃貸した方に対し、リフォーム費用の2分の1以内(上限50万円)を補助する制度です[6]。原則として、リフォーム工事の着工前に申請が必要です[2]。また、市は、令和8年度から、自らの住宅用として空家バンク物件を購入する場合に、住宅ローン【フラット35】地域連携型(空き家対策)を利用できるようになったと案内しています[6]。

耐震診断・耐震改修の補助

富津市の耐震診断・耐震改修の補助の実施状況は、千葉県が公開している市町村別の一覧で確認できます[7]。

空き家を売却する選択肢

選択肢概要
空家バンクに登録する宅地建物取引業者と媒介契約を結んでいないことなどが条件
仲介で売る不動産会社に買主を探してもらう
買取を依頼する不動産会社が自ら買主となり、直接買い取る

富津市の空家バンクは、宅地建物取引業者と媒介契約を結んでいないことが登録の条件です[4]。空家バンクと仲介のどちらを使うかは、登録の前に検討する必要があります。

注意点

補助金は予算の範囲内で、年度ごとに変わることがあります。 補助の対象・金額・受付期間は、申請前に富津市の担当窓口でご確認ください。

空き家率の数値は2023年10月1日時点のものです。 住宅・土地統計調査は5年ごとに行われます。

参考資料

  1. 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」第1-2表 居住世帯の有無(8区分)別住宅数(千葉県掲載)https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/jutakutochi/r5/r5jutakutochikekka.html
  2. 富津市「富津市空家バンク登録物件一覧」https://www.city.futtsu.lg.jp/0000007202.html
  3. 富津市「空家バンクへの登録・利用にかかる費用の補助」https://www.city.futtsu.lg.jp/0000007172.html
  4. 富津市「富津市空家バンク」https://www.city.futtsu.lg.jp/0000005548.html
  5. 富津市「政策推進課」https://www.city.futtsu.lg.jp/soshiki/18-2-0-0-0_2.html
  6. 富津市「空家バンクに登録している物件のリフォーム費用の補助」https://www.city.futtsu.lg.jp/0000006240.html
  7. 千葉県「市町村耐震関連補助事業について」https://www.pref.chiba.lg.jp/kenchiku/taishinhojo.html

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